「心臓震盪」による突然死を防ぐにはAEDが欠かせない
心臓震盪を防ぐ方法をより発展させるなら、たとえばスポーツ選手が着用するユニホームやアンダーウエアにあらかじめ電極パッドを設置して、AED使用時に電極パッドを貼り付ける胸の右上と左下の位置に密着させておく方法が考えられます。もしも心臓震盪が起こったら、外部からスイッチをオンにする、あるいはウエアの一部にケーブルをつないで、設置してある電極パッドから電気ショックを与えるのです。仮にそうしたウエアが開発されれば、事故が起こったときにいちいちAEDを準備して電極パッドを貼り付ける手間を省くことができます。
こうした技術の進化に期待しつつ、万が一に備えてまずはAEDの正しい使い方を覚えておきましょう。
◆本コラム書籍化第3弾「60代、70代なら知っておく 血管と心臓を守る日常」(講談社ビーシー)好評重版