長引く「しゃっくり」に潜む病魔…2日以上続いたら要注意
良性のしゃっくりは、食事やお酒の食べすぎ飲みすぎ、炭酸飲料水、呑気症(無意識に空気をのみ込んでしまう病気)などにより胃が膨れるか、冷たいシャワーを浴びたり水風呂に入ったり、熱いか冷たい食べ物や飲み物により胃の周辺の温度が急激に変化したり、急激な興奮や感情的なストレスなどによって現れる。
■脳梗塞やがんが隠れている可能性も
「胃には脳につながる迷走神経が多数走っているため、これら胃への刺激はしゃっくりにつながるのです。多くの人はしゃっくりを軽く考えがちですが、長引くタイプの持続性、難治性のしゃっくりは、病気や薬が原因の場合もあり注意が必要です。しゃっくりは鼻と喉の境にある咽頭神経などになんらかの刺激が加わり、その信号が吃逆反射の中心である延髄に伝わり、横隔神経や迷走神経を介して横隔膜や声帯に指示されることで発生します。ここで言う刺激は、横隔神経などでの炎症や腫瘍、あるいは肺、胃、食道、膵臓など横隔膜などの周辺の炎症や腫瘍などが考えられます。そのため、長引くしゃっくりには、心膜炎、心筋梗塞、肺炎、肺気腫、気管支炎、食道炎、逆流性食道炎、胃がん、膵がんなどの病気が隠れている可能性があります。また、延髄の周辺、つまり脳内で問題が起こっている場合もあります」