帯状疱疹ワクチン接種で認知症リスク低下…国際学術誌に発表

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■65歳以上は4月1日から定期接種に

 とにかく帯状疱疹を発症しないこと、しても軽症にとどめること。その強い味方となるのが、帯状疱疹ワクチン接種だ。冒頭で触れたように認知症の予防にもつながるのであれば、なお心強い。不活化ワクチン、生ワクチンはそれぞれ接種回数や方法、接種スケジュール、接種条件、効果などが異なる。例えば回数・方法は、不活化ワクチンは2カ月以上の間隔をあけて筋肉注射を2回、生ワクチンは1回で皮下注射だ。

「効果は不活化ワクチンの方が高く、接種後5年時点で9割以上の予防効果、生ワクチンは接種後5年時点で4割程度の予防効果です」

 帯状疱疹ワクチンはこれまで基本的に50歳以上が対象だった。自費による任意接種で自治体によっては補助が出るものの、不活化で合計4万~6万円、生で8000~1万円と、受けることを躊躇する値段だった。しかし、明日4月1日から65歳以上の人は定期接種となり、自治体によっては、自費の7割程度の補助が出てかなり安くなる。65歳以上では、2029年まで5歳刻み(70、75、80、85、90、95、100歳)が対象となる。

「不活化ワクチンでは、帯状疱疹後神経痛に対しても9割近くの割合で予防します」

 すでに生ワクチンを接種済みの人も、不活化ワクチンを打つことができる。また、帯状疱疹は繰り返す可能性があるので、すでに帯状疱疹を発症したことがある人も接種の検討を。

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