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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

母体はイエズス会 神奈川「栄光学園」少数精鋭教育の強み

公開日: 更新日:

 学校のカリキュラムうんぬん以前に、潜在能力が高い生徒が目立つ。伝統校では「優秀な生徒が集まれば、名門校として世間に認知され、さらに優秀な生徒が集まる」(予備校幹部)という好循環が生まれるのだが、栄光学園の場合はどうだったのか。

「栄光学園が開校したのは1947年。たとえば、東京の私立男子校御三家は開成が1871年、麻布が1895年、武蔵が1922年と歴史が古く、名門校になるための十分な時間があった。戦後にできた栄光学園が名門校を目指すには、かなりのハンデがあったのです」

 こう話す予備校幹部は、栄光学園が名門校に駆け上がった背景として、経営母体のカトリック教会男子修道会「イエズス会」の存在を挙げる。同会の創設者の一人は日本に初めてカトリックを伝えた宣教師フランシスコ・ザビエル。以来、日本とは馴染みが深く、会にとっても重要な拠点になっている。

「イエズス会は日本で教育に非常に力を入れてきた。同校を母体とする中高一貫校は栄光学園、六甲学院、広島学院、上智福岡(旧泰星学園)の4校。いずれも、地元で有数の進学校に育っています。特別なカリキュラムが組まれているわけではありませんが、4校とも1学年の定員は200人未満で、少人数制がとられ、生徒一人ひとりに目が行き届く教育を実践しているのが強みだといえます」(同)

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