鳥山明氏の命奪った「急性硬膜下血腫」…血液サラサラ薬服用者は、ちょっとしたケガでも発症リスクが

公開日: 更新日:

たばこのヤニで飾ったパンティーが黄ばんだ

 鳥山氏は2014年3月28日、アニメ「ドラゴンボール改」の完成披露試写会にコメントを寄せている。その中で「闘いの漫画を描く気がなくなってしまいました」として、こんなエピソードを紹介した。

「(ドラゴンボールの週刊連載のラストは)漫画を描いている自分でさえイヤになるほど激しくくどい闘いの連続です。血圧高めで薄味好きのオジサンになってしまった今では、もうこんな闘いは描けません。というか、これ以降、闘いの漫画を描く気がなくなってしまいました」

 世界的なマンガ家は高血圧だったようだ。

 ドラゴンボール連載中には、読者からプレゼントされたパンティーを壁に飾っていたところ、たばこのヤニでパンティーが黄ばんだというエピソードも残っている。締め切り前はたばこを1日100本ほど吸うヘビースモーカーだったともいわれる。

 もし、鳥山氏の高血圧がひどかったとすれば、動脈硬化の進展から、桑島氏が指摘する弱い衝撃による急性硬膜下血腫だったのかもしれない。

「いまや高血圧や糖尿病などの生活習慣病を1つか2つくらい持っている方は珍しくありません。つまり、動脈硬化が進んでいる方がかなりの数に上るわけです。急性硬膜下血腫は、交通事故などで発症する教科書的なケースも危険ですが、いまの時代、注意すべきは血液サラサラ薬を服用している方のちょっとした事故だと思います」

 ビッグプロジェクト公開直後の訃報は、あまりにもショッキングだが、歴史的なマンガ家の死をムダにしないためにも、持病を抱えた人はちょっとしたケガにも十分注意しよう。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

  2. 2
    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

  3. 3
    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

  4. 4
    ロピア(下)埼玉の上場スーパー「スーパーバリュー」買収で“変身”した

    ロピア(下)埼玉の上場スーパー「スーパーバリュー」買収で“変身”した

  5. 5
    伊藤信太郎環境相は“ボンボン”2世議員…六本木の大豪邸、幼稚舎から慶応育ちで「弱者の気持ち」分かるワケなし

    伊藤信太郎環境相は“ボンボン”2世議員…六本木の大豪邸、幼稚舎から慶応育ちで「弱者の気持ち」分かるワケなし

  1. 6
    補選トップ当選の酒井なつみさん、政治って困窮者を守るためにあるんじゃないの?

    補選トップ当選の酒井なつみさん、政治って困窮者を守るためにあるんじゃないの?

  2. 7
    “エッフェル姉さん”は何しに豪州・韓国へ? GWに再び海外視察、松川るい事務所を直撃した

    “エッフェル姉さん”は何しに豪州・韓国へ? GWに再び海外視察、松川るい事務所を直撃した

  3. 8
    巨人・大城卓三が今オフ国内FA権行使か…監督交代で評価と立場が一変、出場数も激減

    巨人・大城卓三が今オフ国内FA権行使か…監督交代で評価と立場が一変、出場数も激減

  4. 9
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  5. 10
    「金」相場は歴史的な高騰に沸くけれど…次なる投資先に銀・プラチナはアリ?

    「金」相場は歴史的な高騰に沸くけれど…次なる投資先に銀・プラチナはアリ?