円安・物価高…部活人口が過去10年で50万人減の衝撃!野球少年の「経済格差」も広がる一方
実際、野球少年の経済格差は広がりつつある。スポーツライターの中島大輔氏はこう話す。
「学校現場では部活動の見直しが進み、活動日数が減少しています。本気で野球に取り組みたければ、より金銭的な負担の大きい硬式野球のクラブチームに入るしかない。家庭に余裕がなければ、トップクラブを目指すことが以前より難しくなりつつあります」
格差の影響が及んでいるのは、野球少年だけではない。
「これまではお金がかからなかった部活動ですが、近年は地域移行が進み、月謝を払うなど『習い事化』の流れにあります。経済的に余裕のない生徒は、スポーツ活動に参加できなくなる恐れがあります」(中島大輔氏)
スポーツは裕福な家庭しか楽しめなくなるのか。「自治体による補助金の交付など、生徒をどうサポートしていくかが課題」とは中島氏だ。