タダで食える? 有名回転寿司バイトの賄いで寿司にありつこうと思ったが…
時給は平日が1300円。土日祝は1350円。接客が中心のホール係と寿司などをつくるキッチン係に分かれ、本人の意向で配属を選べる。ホール係はレジで割引券や優待券、クーポン券に対応。種類が多く煩雑なので覚えるのが大変だという。そこでキッチン係について話を聞いた。
寿司店というと歌の文句みたいに「板場の修業」が必要なのだろうと思うが、秋吉氏は「うちにはプロの寿司職人は一人もいません」ときっぱり。米を炊くのは人間の仕事だが、あとはほとんどをロボットがやる。炊いた米にロボットが酢をまぜ、シャリの形にして皿に盛る。その上に人間がマグロなどのネタをのせ、それをロボットが固めてベルトコンベヤーで運ぶ。
さすがの機械も魚のカットはできないので人間がやるが、それもマニュアルに従って切ればいいのだという。
「魚によって切るべき筋が違い、マニュアル化して厨房の壁に貼ってあります。早い人は3カ月でマスター可能。遅い人は1年くらいかかりますかねぇ。とにかく素人でもできる仕事ですよ」
シャリ係は米を持ち上げたりするが、重量は5キロ程度だから、体への負担は少ない。それでも仕事がきついという人は「だし」の係に回してもらえる。だし係は茶碗蒸しやみそ汁、ラーメンなどを担当する。休憩時間は6時間労働で45分、7時間労働は60分だ。店外のカフェなどで休んでもかまわない。