恨みを感じた人、出来事、自分…「ゆるせない」を「ゆるす」と見えること【後編】

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 この儀式が美しく伝えているように、愛を中心に考えれば、ただ一体感を取り戻すことと、ゆるしがあるだけです。輪の真ん中にいる人も、輪になっている人々も、ゆるすことによって、過去や怖れに満ちた未来を手放せるのだと、思い出すのです。輪の中心にいる人は、悪人というレッテルを貼られて部族から追放されたりはしません。その代わり、一人ひとりが自分のなかにある愛を思い出し、周りのすべての人と一体になるのです。

 いろいろなゆるしの実話をご紹介しました。こうした実話が、読者のみなさんが実際にゆるすための道しるべになれば幸いです。

▼ジェラルド・G・ジャンポルスキー
 スタンフォード大学医学部卒。国際的に有名な精神医学者。1975年に「生き方を変えるヒーリング・センター」(Center for Attitudinal Healing)を設立、現在では世界30か国以上に広がっている。代表作『愛とは、怖れを手ばなすこと』(サンマーク出版)は全米で100万部突破、ほかに『やすらぎ療法』(春秋社)など著書多数。作家、セラピストである妻のダイアン・シリンシオーネとともに世界40か国以上で講演活動などをおこなった。2020年没。

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