恨みを感じた人、出来事、自分…「ゆるせない」を「ゆるす」と見えること【後編】
「先に亡くなったことで、腹を立てていますか」
それから、私はミニーにこう説明しました。
「10分間、フランクリンがブラッドの体に宿っていると想像してください。思いのたけを全部、フランクリンにいうのです。フランクリンも答えてくれますから」
ミニーがうなずいたところで、私は、「フランクリンがあなたより先に亡くなったことで、腹を立てていますか」と尋ねました。彼女はしばらく考えて、「もちろんです」と答えました。そしてどんなふうに怒っているか、泣きながら話しはじめたのです。私はブラッドに、何と答えればいいか、前もって指示しておきました。彼すなわちフランクリンは、「ぼくは元気だ。スピリットとして、いつも母さんのそばにいるよ。肉体がなくても、心は通いあうんだ」と、ミニーに告げました。さらに、こうもいいました。
「神やすべての生命とひとつになったときは、喜びしか存在しないよ」
そして、「母さんは、望めばいつでも、神ともぼくともひとつになれる。だから、ひとりぼっちになることは絶対にない」と、きっぱりいいきったのです。