1000人と会っても「ときめかなくて」…理想の”推し”を探し続ける中高年たち
■「御曹司との運命の出会いはありますか?」
恋愛をある程度していたり、結婚歴がある人なら、現実が見えているので妄想を語らないのですが、一定数は「いつか理想のイケメン(美女)が現れて、私を気に入ってくれる」と思っています。”推し”に会えたら、相手は自分に惚れてくれると思い込んでいるのです。ですがそもそもパーティーで理想の相手を見つけられたり、相談所でお見合いがセッティングされるのは、主催者やアドバイザーがいてこそ。周囲がお互いの魅力的な部分をアピールして「素敵な人ですよ」と紹介し、機会を作るわけです。だから、会えることが当然ではなく、会ってからが勝負だと自覚することが大事です。
「地味な生活をしてきたけれど、御曹司との運命の出会いはありますか?」「10歳下の男性と会えさえすれば、私は見た目が若いから自信があります」ーー。それこそ、アイドルのような人と結婚できると思い込んでいる40代以上の婚活希望者もいます。
“推し”と結婚したいという男女は、私生活を聞いていると、同性で固まっています。「女性同士で旅行に行っている」「土日は独身の男同士で朝まで飲んでいる」など、グルメやアイドル、メイクやファッションだとかそういうものだけに興味があって、本も読まないし政治や経済などには関心がないまま、社会から置いてけぼりになっていて年だけ重ねてしまった印象です。