不動産投資信託「J-REIT」低迷のワケ…マンションさらに高騰、オフィスも堅調なのにナゼ?
インバウンド要因で好調なホテル系にも懸念材料があるとのこと。
「今後の利上げ度合いによりますが、REIT投資のメインプレーヤーである金融機関や外国人投資家がさらに持ち高を減らすことも考えられます。オフィスビルの空室率低下は都心の大型ビルに限った話で、その半面、中小ビルの空室率は上昇傾向にあります。労働人口減少とテレワークの広がりは大きなマイナス要因です。コロナ禍で好調だった物流も供給増加で空室率が上昇し、賃料上昇にも陰りが見え始めました。復活したホテルも人手不足の影響で稼働率に影響が出ています」(長谷川高氏)
利回り3%程度の都心の実物不動産に比べて、5%程度のREITはさまざまな点で魅力的だ。しかし、明確なマイナス要因も出始め、個人投資家にとっては業績好調な半導体株や高騰するビットコインなどに比べて魅力薄に見えるという。