塩谷立氏の再審請求は“岸田下ろし”の号砲か…「総裁の道義的・政治的責任も問われるべき」と異例の猛批判
「まるでスケープゴートのように清和研の一部のみが、確たる基準や責任追及の対象となる行為も明確に示されず、不当に重すぎる処分を受けるのは納得がいかず、到底受け入れることはできません。自由民主党規律規約に規定されている政治倫理審査会における弁明の機会も与えられないまま、総裁も含む党の少数幹部により不透明かつ不公平なプロセスによって処分を実質的に決定することは、党紀委員会を形骸化するものであって、自由と民主主義に基づく国民政党を標榜するわが党そのものの否定であり、このような独裁的・専制的な党運営には断固として抗議するものであります。」
解散したとはいえ最大派閥の座長だった自民党の古参議員が、今の党の体質について「独裁的・専制的」と強く批判しているのだから異例。同党の小泉進次郎元環境相(42)は野党時代、「自由があるから自民党、自由がないのが民主党」と当時の民主党の体質をこう皮肉っていたが、まさに今の自民党は「自由がなくなった」と指摘しているに等しい。
■党内でくすぶる岸田下ろしの火種になるかも…
「国民の政治不信はわが党全体に向けられており、自民党のあり方が問われています。派閥の解消を唱えるだけでは問題の本質を見誤っており、党としての責任、さらには清和研と同様、関係者が起訴された総裁派閥を率いてきた岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべきであります。」