女子モーグル伊藤 全快アピール「1ミリでも前進」の強気
「両足とも同じ加重で踏み切ることを意識した。全く問題ないです」――。
右ひざ靭帯(じんたい)損傷から復帰を目指す女子フリースタイルスキー・モーグルの伊藤みき(26)が全快をアピールした。
3日は男子の遠藤尚(23)らのモーグル勢とともに公式練習に臨み、本番コースで調整。前日に回避したエアを取り入れて軽めに飛ぶなど、上々の回復ぶりを披露した。
女子モーグルは他の競技に先立って開会式前日の6日に行われる。今季はW杯など実戦に出場しないまま五輪にはぶっつけ本番となる。実戦感覚に不安を残すものの「右肩上がりに1%でも自分のパフォーマンスを上げることを毎日の目標にして取り組みたい。1ミリでも前進できるように」(伊藤)と力強く話した。
バンクーバー五輪金メダリストでW杯通算39勝を誇るライバルのハナ・カーニー(27=米国)は前日の会見で「(ソチの)コースは自分に合っている。全て順調にきている」と連覇に自信を見せたばかり。
女子モーグルのエースは出遅れは否めないが、8日の決勝に進出し、日本勢のメダル第1号になれるか。
なお、上村愛子(34)、村田愛里咲(23)、星野純子(24)は公式練習を休み、選手村でトレーニングやストレッチなどをこなした。