実は不安と問題が山積…巨人の“死角”はリリーフ投手陣
10人中10人の評論家が巨人のリーグ優勝を予想する今年のセ・リーグ。戦力は頭一つどころか二つも三つも抜けていると早くも諦めムードが漂う球団もあるが、死角がないわけではない。投手陣が不安定なのだ。
原監督が何よりも心配しているのは、絶対的セットアッパー山口鉄也(30)が本調子には程遠いことだ。08年から6年連続60試合登板。原監督をはじめ、多くのチームメートがリーグ2連覇の「陰のMVP」と口を揃える鉄腕だ。06年から続く原監督の第2次政権を支えた「MVP」の呼び声もある。
それほどの絶対的な存在が、キャンプで初めて左肩を痛めた。一軍復帰はしたものの、防御率は11.25と散々。開幕直前の今になって体をつくり直しているのだから、ただ事ではない。首脳陣の中には、今年は山口を慎重に起用する考えもあるという。
■計算できるのはマシソンのみ
とはいえ、抑えの西村もオープン戦防御率こそ2.57だが、昨年の楽天との日本シリーズで炎上したこともあり、首脳陣の印象は良くない。12年の日本シリーズで胴上げ投手を山口に譲っていることからも、原監督の中でまだ絶対的な存在でないのは明らか。守護神経験のある久保は25日に二軍落ちした。救援陣の中で絶対的なのはマシソンだけという状況だ。