また首の張りを訴え…チームに広がる「ダル登板回避」の波紋

公開日: 更新日:

 ダルはメジャー2年目の昨季から、実質的なエースだ。エースになったことで登板間隔はよりシビアになり、登板回数もグンと増えた。エースが登板すれば、長いイニングを投げるのが前提。よほどのアクシデントがない限り、リリーフ陣も準備はしない。勝って当然の評価だから、負けられないプレッシャーも半端じゃない。肉体的にも精神的にも、かかる負担は増した。

 ダルは日本ハムのエースだったときから、少しでも具合が悪ければ極力登板を回避した。故障が悪化すればチームにしわ寄せがいくという理由からだ。言いたいことは分かるし、日本のプロ野球ではそれが許された。

 が、メジャーでは、そうはいかない。ダルが首の張りを訴えたのは当日朝。ナインは球場入りするまでダルが登板を回避したことを知らなかったという。ましてレンジャーズはホランド、ハリソンの両先発左腕がDL入り。先発投手陣の台所は火の車で、急きょマウンドに上がったベーカーは中3日だった。この日はツインズにサヨナラ負け、チームの連勝も3で止まった。

 すでにアチコチに波風が立っている。ダルじゃ投手陣の柱にはなれないと、「エース失格」の烙印(らくいん)を押されないか心配だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭