焼肉店経営の旭道山和泰 モンゴル横綱誕生の立役者だった
ニックネームは“南海のハブ”。106キロの幕内最軽量ながら、小結まで上り詰めた元大島部屋の旭道山和泰さん(49)だ。96年10月の衆院選・比例区近畿ブロックから出馬し、見事当選。新進党議員として約4年間、政界で活動した。さて、今どうしているのか。
旭道山さんと会ったのは銀座の「KYOKU」。自らがプロデュースした鹿児島県産黒毛和牛専門の焼き肉店だ。
「今はここと新宿にある『ごっつぁん酒場両国』の営業に関わってます。チャンコ店の方は大島親方(元大関旭国)の女将さんの母親が始めたものを自分が引き継ぎましたが、『KYOKU』はリーマン・ショックで景気が冷え込んでる08年にオープンしましてね。何を考えてるんだって周囲には不思議がられましたよ。しかし、ピンチはチャンスっていうじゃないですか。店では鹿児島から黒毛和牛を直接取り寄せてる。まろやかなコクとうま味は絶品です。そうした極上の肉を提供すれば、必ずお客さんはついてくれると確信がありました」
スーツをバリッと着こなした旭道山さん、まずはこういった。