東京五輪ゴルフ会場に「霞ケ関CC」より「若洲GL」の声
2020年東京五輪のゴルフ会場は、埼玉県の霞ケ関CCに決定したとの報道がすでにあったが、ここへ来て若洲ゴルフリンクス(東京)のほうがベストではないかという声が高まっている。
東京五輪が掲げる「コンパクトなオリンピック」に都心から遠い霞ケ関CCはおかしいという理由からだ。
若洲GLなら選手村やプレスセンターが近く、交通アクセスも問題ない。何より都所有で既存のパブリックコースだ。五輪後も都民やアマチュアゴルファーが継続利用できるうえ、ゴルフ界の発展にもつながる。またゴミの埋め立て地のため、エコや環境面を世界にアピールできる。五輪開催国や開催都市が長期にわたって継承、享受できる五輪の社会的、経済的、文化的恩恵を指すという「オリンピック・レガシー」の精神にふさわしいと、見直しを検討する動きが出てきたのだ。
■密室で決まった霞ケ関
一方の霞ケ関CCは一般人が利用できない、閉鎖的なメンバーコースだ。しかし、JOC(日本オリンピック委員会)の加盟団体である日本ゴルフ協会(JGA)が設置した有識者によるオリンピックゴルフ競技対策本部及び2020年東京招致委員会(竹田恒正本部長兼委員長)で開催会場として一本化されたのだが、その経緯は明らかにされていない。なぜそんなゴルフ場が選ばれたのか。評論家の宮崎紘一氏がこう言う。