オリックスがキャンプ地移転発表 宮古島からあがる“悲鳴”
タイミングが悪いとしか言いようがない。25日、オリックスが来春からのキャンプ地移転を発表。これまで22年間続いていた宮古島から宮崎市に移ることになった。
瀬戸山球団本部長は主な理由に「練習試合を多く組めるメリット、施設の充実、多くのファンの来訪を望める環境」を挙げた。二軍はそのまま宮古島でキャンプを行う。
これに悲鳴を上げているのが宮古島だ。オリックスはもっか2位。優勝すれば来春キャンプは注目度も上がり、例年以上の客足が望めるからだ。さらに今季は快進撃と共に「オリ姫」と呼ばれる若い女性ファンも増加中。これを取り込めないとあっては、観光地としては大打撃だ。宮古島の下地市長は島のオリックス・バファローズ協力会の会長と連名で以下のコメントを発表した。
「宮古島市民球場は(中略)老朽化が進み、現在のプロ球団が使用するには、最適な施設とはいいがたいものがあります。市としましては、球団の意向にできるだけ沿いながら、球場の整備や修復に努めてまいりましたが、やはり新設の球場や関連施設には及びません」
現地の関係者が言う。
「大規模な球場改修案も出ていたが、なにせ宮古島は財政難。老朽化した球場を改修するには10億円は下らないだけに、やむなく断念した」
宮古島は、泣くに泣けない。