日本人男子初 錦織圭が目指す「第5のGS」出場の可能性
■強豪がダンゴ状態
錦織はマレーシアOPを終えると、29日には楽天ジャパンOPに出場。10月には上海マスターズ、スイス室内、マスターズ・パリと続くツアーでポイントを稼ぎ、8位以内確保を目指すが、日本人初のワールドツアー・ファイナル出場はなるのか。
「GSで決勝まで残ったとはいえ、そう簡単に出場権を得られるものではありません」
現役時代に4大大会出場経験があり、WOWOWの全米OP中継で解説を務めた神尾米氏がこう続ける。
「シーズン終盤になるほど出場の可能性のある選手が錦織選手と同様に真剣にポイントを取りにきます。楽天OPへの出場が予定されている選手だけを見ても、獲得ポイント4位のワウリンカ(4725)、同7位フェレール(3535)、同9位ラオニッチ(3425)、12位のツォンガ(3100)と強豪ばかりです。全米OPで結果を残したことで今まで以上にライバルからのマークもシビアになる。厳しい戦いが予想されます。錦織選手は全米OPで2日続けてフルセットを戦い、これまで指摘されていたフィジカルの弱さを克服するなど、今季は次々に壁を乗り越えてきた。シビアな状況は続きますが、今後の3試合で確実にポイントを得れば出場権獲得は見えてくると思います」
錦織は再び、日本テニス界の歴史を塗り替えるか。