背中で存在感発揮…残留決意の鳥谷こそ阪神の「正統後継者」
「来季も阪神に残留する意思を固めたみたいだ」
鳥谷敬(33)について、阪神OBがこう言った。鳥谷は2012年に海外FA権を取得。これまではFA権を行使せず、メジャー移籍も視野に入れつつ単年契約を結んできたが、「ただでさえ米球界で日本人内野手の評価が高くない上に、来年で34歳。第一線でプレーするのは難しいと判断したのだろう」(OB)。
もっとも、「このまま阪神にいれば将来は安泰だ」との声もある。
03年に早大から逆指名で入団したエリート。安藤統男氏(慶大)、中村勝広氏(早大)、岡田彰布氏(早大)と東京六大学出身の内野手が阪神で監督になっている。すでに実績も十分にあり、しっかりラインに乗っている。
鳥谷は、自らの言動でチームを牽引するというより、コツコツと結果を残して背中で存在感を見せるタイプだ。記録を見ても派手なタイトルはない。05年から10年連続全試合出場、1466試合連続出場は歴代3位。最高出塁率に輝いた11年から3年連続で四球数はリーグトップ。守備は特に強肩というわけでもなく、堅実さが売りだ。それが「鳥谷は地味」というイメージを定着させている。