仙台育英・佐々木監督語る “県外出身者”勧誘に消極的な理由

公開日: 更新日:

■春と夏ではチーム状態がまるで違う

――それでも仙台育英という名に引かれて入学する子は後を絶たない、と。

「希望者には夏に野球部を見学させるんです。そこで自己申告で自分のデータを書いてもらう。その中に50メートル9秒台、他のデータも軒並みダメで、見た瞬間に『こりゃあ無理だ』と思った子でも入学してきましたよ。最初はグラウンドを走らせたら他の子に2、3週遅れた上にけいれんを起こして倒れたこともあった。それでも3年になったら皆についてこられるようになった。あの子の成長はうれしかったですね」

――そんな強豪校も、センバツは優勝候補に挙げられながら2回戦負け。夏こそはという思いがとても強いのでは?

「強豪とは思ってないんですけどねえ……。おかげで私の発言が独り歩きすることもあって怖い怖い(苦笑い)。まあ、今回ですが春のリベンジということはまったく考えていません。だって春と夏は別物ですから。センバツ出場校は半年も前の秋季大会の結果で決まりますよね? 半年前に強かったチームが集まって戦う。これはもうどうなるか分かりませんよ。それにウチが優勝候補といわれたのは神宮大会で優勝したからですけど、あの大会では敦賀気比さんなどはエースを投げさせてませんからね。それに比べると、夏は県大会を勝ち上がった今が旬のチームが集まっています。夏と春では、そこが違うんですよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動