もう視線は海外 清宮幸太郎「2年後メジャー行き」の現実度
そう言ってスポーツライターが続ける。
「そうでなくても今の高校生は、95年にドジャース入りした野茂英雄が大活躍していた頃に生まれて、01年にマリナーズに入ったイチロー、03年にヤンキースに入団したゴジラ松井を見て育った世代です。彼らにとっては日本のトップ選手が次々に海を渡るのが当たり前で、野球少年に将来の夢を聞けば、ほとんどがメジャーと答える。清宮もオコエも『目標はメジャーリーガー』と公言しています。現に花巻東の菊池雄星(西武)、大谷翔平(日本ハム)は一度は高校から直接、米球界入りすることを望んだ。結局、さまざまな圧力などもあって断念したわけですが、近い将来、間違いなく日本のプロ野球を経ないで海を渡るドラフトの目玉が出てくる。それが清宮でないとは断言できないでしょう」
■父・克幸氏も「世界を目指せ」とアドバイス
清宮は幼少期から「世界」を意識して育てられた。ラグビーの元日本代表選手にして、指導者としても輝かしい実績を残す父の克幸氏(現ヤマハ発動機ジュビロ監督)は七夕の短冊に必ず「世界をとれ!」と書き、清宮も小学生になると当然のように「世界一のプレーヤーになる」と記すようになった。