元ロッテ台湾人助っ人荘勝雄さん 今はBCリーグで若手を育成
1980年代半ば、プロ野球界に一大旋風を起こした台湾出身プレーヤー。呂明賜(巨人)、大豊泰昭(中日、阪神)、郭泰源(西武)、郭源治(中日)、郭李建夫(阪神)らの名前がたちどころに浮かぶが、ロッテで活躍した荘勝雄さん(56)も忘れがたい。1991年に日本国籍を取得した荘さん、今どうしているのか。
「東京から? わざわざご苦労さま。福井にようこそ!」
福井県西部、大飯原発で知られる福井県おおい町にある複合スポーツ施設「プレーパーク大飯」に隣接した宿泊所「スポーツロッジ栄光」を訪ねると、真っ黒に日焼けした荘さんがいた。
「去年の3月15日からBCリーグの福井ミラクルエレファンツでトレーニングコーチをしてます。ピッチャーや野手を問わず練習メニューを作り、それに基づいて指導するのが仕事。現役時代は阪神や西武で活躍し、去年は阪神の一軍野手総合コーチをされてた吉竹春樹監督を支える裏方です」
来日して31年。日本人が話す日本語とまったく変わらない。
「ミラクルエレファンツは千葉ロッテマリーンズと提携してましてね。昨シーズンの監督だった酒井忠晴さん(現・楽天二軍内野守備走塁コーチ)に誘われて福井に来たんですが、雇用関係でいえば今でも千葉ロッテの職員で、出向扱いになってます」