両親は野球の“ド素人” 竜ドラ3木下のプロ入りも「不思議」と
何度も「ド素人」と繰り返す和也さんは明るくユーモアたっぷりの語り口だ。自宅は拓哉の祖父が40年近く前に建てたものをリフォームした6LDKの一軒家。そこで、のびのびと育てた。
「せっかく野球が好きで始めたんだから、楽しくさせたもん勝ちと思って、接してきました。小さい頃に一緒に打撃練習をした時も、『いいぞ』と声をかけて乗せる感じで。私から言ったことは『ケガだけは気をつけなさい』ということだけ。技術が足りずに補欠になるのは仕方がないですが、ケガをしたら野球をやりたくてもやれなくなるわけですから」
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一方、母の洋子さんは、「野球のことは何も言いませんでしたが、勉強については、口酸っぱく言ってきました」と言う。
「『基礎知識を身につければ、野球にも生きてくるからね』と。文武両道というと、大げさかもしれませんが、人としての幅を持ってもらいたいと思っていました」
小学校の時は野球のかたわら塾にも通わせ、私立高知中に合格した。