リハビリ順調の超大物リンスカムが日本球界入り狙う理由
代理人のリック・サーマン氏は来年1月、メジャー各球団の編成担当者やスカウトを集めてリンスカムの投球練習を見せるプランを温めている。
■カネより環境求め…
球威低下の原因が長らく悩まされていた股関節痛などの故障なら、手術を受けたことで復活も期待できる。1月のトライアウトでサイ・ヤング賞右腕の片鱗を見せられればともかく、各球団に復調は厳しいと判断されれば、複数年契約はもちろん、好条件も見込めない。
だったら1年間、日本球界でプレー。完全復活したことをアピールしたうえで、来オフ、改めてメジャーで大型契約を目指すのが得策という判断のようだ。
代理人はすでにメジャーからのオファーがない場合に備え、日本の球団関係者を通じてプロ野球界に売り込みを図っている。
メジャー事情通によれば「本人は年俸はともかく、居住環境や移動手段など生活環境の充実を求めている」そうだ。
今季年俸は約21億6000万円。10年以降の6年間で、計118億2000万円も稼いだ計算になる。資金力に乏しいプロ野球界でカネを求めるのは八百屋で魚。「カネより環境」にこだわるのも納得か。