センバツ当確組では東邦の4番・藤嶋のバットに注目
九産大九州の梅野は149キロの速球派右腕。九州大会8強敗退でセンバツ出場は微妙なところだが、九州地区で評判のいい投手。成長に期待したい。
センバツ当確組では、東邦のエースで4番・藤嶋(右投げ右打ち)がイチオシ。といっても、146キロを投げる投手としてではない。
軽々とスタンドに放り込むパワーとスイングスピード。打者として全国で何本かの指に入る。プロで勝負するなら打者としてではないか。
青森山田の遊撃手・三森(右投げ左打ち)はセンス抜群。183センチ、66キロとまだ線は細いが、バットコントロールが巧みで安打を量産する。俊足で走攻守のバランスがいい。右と左打ちの違いはあるが、同じ青森の光星学院(現・八戸学院光星)時代の坂本(巨人)を思い起こさせる好選手だ。
神宮大会を制した高松商の1番・安西(右投げ左打ち)はドラフト候補ではないかもしれないが、いい選手。神宮大会で大阪桐蔭を破った試合で2本の三塁打を含む4安打3得点。とにかく足が速い。実戦経験が少ないまま臨むセンバツは、投高打低の大会になることがある。リードオフマンの足はチームにとって大きな武器になるのだ。
ドラフトの「原石」も発見した。昨年末に指導のために訪れた大垣日大に、投手としてプロを狙える1年生が2人いた。定期的に成長を見守りたいと思ったのは久しぶり。野球指導のため全国を回っていると、こんな楽しみもある。