昨季首位打者なのに ヤクルト川端は今も「二軍落ち」恐怖
【橋本清の取りたて直送便 “本音を聞きたい”】
キャンプ終盤、ヤクルトの川端慎吾選手(28)と食事を共にする機会がありました。南国・沖縄で汗を拭き拭きスッポン鍋をつついたのですが、3月に入って川端選手はインフルエンザを発症。先日の侍ジャパン強化試合を辞退することになってしまいました。精をつけたはずなのに……。
それはともかく、食事の席で川端選手が印象に残る言葉をポツリと漏らしました。集まった仲間が口々に昨年の優勝を祝っていたときです。「でも」と川端選手がしみじみとこう言ったのです。
「浮かれてはいられません。いつまた、二軍に戻されるか分からないんですから」
3年連続で3割を打って、昨年は打率.336で首位打者を獲得。リーグ最多安打のタイトルにも輝き、チームの優勝に大きく貢献しました。今年からは選手会長にも就任し、今やトリプルスリーの山田哲人選手と並んで押しも押されもせぬヤクルトの中心選手です。さすがに二軍落ちを心配するレベルではありませんが、川端選手は「もう、ああいうつらい(二軍)生活はしたくありませんから」と真顔で言うのです。