ローテ入りに前進 ヤクルト1位・原樹理に「小川塾」の成果
「最近、ブルペンの状態が良くなかったが、試合で打者と勝負して勝負勘が鈍らずホッとした」
ヤクルトのドラフト1位・原樹理(東洋大)が3日のDeNA戦に先発。粘りの投球で4回4安打無失点と好投。チームの6戦目にしてオープン戦初勝利に貢献し、真中監督も「走者を出してからも落ち着いていて、内容のある投球だった」と評価、開幕ローテ入りに一歩前進した。
1月の新人合同自主トレ。与えられたメニューをこなしながら、同じ施設で黙々とトレーニングする先輩選手の姿に目を奪われた。右腕エースの小川泰弘(25)である。
原は東洋大時代、ひたすら投げ込みの練習を課され、トレーニングメニューについては自ら考案して取り組んだという。そこで参考にしたのが小川だった。アップ、ストレッチ方法をメディアを通じて学んだ。バランスディスクを使ったトレーニングも、小川を真似たものだった。
ドラフトでヤクルト入りが決まり、「すぐに小川さんについていこうと思った」と押しかけ入門。キャンプ中に一緒に食事をし、投球の考え方などのアドバイスを受けた。