絶望乗り越え 車いすマラソン洞ノ上浩太が狙うリオの頂点
リオではパワーに勝る外国人勢が有利と言われる。パラ五輪代表選考レースだった2月の東京マラソンでも洞ノ上さんは海外選手と最後まで互角に争いながら僅か1秒差で優勝を逃し、3位に終わった。それでも、本人に悲観はない。
「同じ失敗は繰り返しませんし、まだタイムは縮められる。リオは期待してください。プレッシャーは大好きなので」
絶望の境地から這い上がった男に怖いものはない。
▽ほきのうえ・こうた 1974年3月、福岡県生まれ。00年にバイク事故で左足太もも動脈、および脊髄損傷。02年から本格的に競技を開始。08年北京パラリンピックは車いす5000メートル、フルマラソンで共に5位入賞。14年ロンドン五輪車いすマラソン5位。