任天堂撤退に加え不調…マ軍「岩隈&青木」に居場所なし
日本のファンにもなじみ深いマリナーズが好調だ。
ここまで34試合で21勝13敗、勝率6割1分8厘。2位レンジャーズに、1・5ゲーム差をつけてア・リーグ西地区首位にいる(11日終了時)。エース右腕ヘルナンデス(3勝2敗)、守護神シーシェック(11セーブ)らの投手陣は安定しており、チーム防御率3.11はリーグトップだ。スコット・サービス新監督のもと、開幕ダッシュに成功したが、日本人選手2人の調子が上向かない。
昨年12月に再契約した岩隈久志(35)は開幕から不振が続き、7試合で1勝4敗、防御率4.19。5人の先発陣で唯一、黒星が先行。抜群の制球力から「コントロール・アーティスト」の異名を取った右腕も、今季は安定感に欠け、16四死球はチームワースト2位。
一方、ジャイアンツから移籍の青木宣親(34)はリードオフマンながら、33試合で122打数29安打の打率2割3分8厘、6打点、17得点。出塁率は3割2分9厘と1番打者としては物足りない。
岩隈、青木とも契約は1年。岩隈は162投球回、青木は480打席にそれぞれ達すれば、来季の契約は更新される。十分に到達可能な数字ではあるものの、2人には常に故障リスクが伴う。岩隈はともかく、青木は契約で出場機会が確約された立場ではないだけに、体調は万全でも不調が長引けば、出場機会が激減しかねない。