“賭博バブル”弾け 保釈の笠原被告は飲食店経営も負け目前
賭博開帳図利幇助罪などで逮捕・起訴された元巨人投手の笠原将生被告(25)が24日、保釈保証金200万円を即日納付して勾留先の警視庁から保釈された。
午後5時前、笠原被告を乗せた白い乗用車が警視庁本部の駐車場を出ると、詰めかけた報道陣のカメラから一斉にフラッシュがたかれた。後部座席にひとりで座った笠原被告は、黒っぽい上着を覆うように白の毛布をかけ、うつむいた顔を上げることはなかった。
笠原被告のバクチ仲間で、賭博開帳図利罪に問われる斉藤聡被告(38)も保釈が認められた。
「笠原被告は、NPBの調査委から『賭博常習者』と認定されたその斉藤の支援を受け、地元の福岡市内に飲食店をオープンしている。本来なら、自分と巨人3選手を賭博に引きずり込んだ斉藤と縁を切ってしかるべきなのに、いまだに2人はズブズブの関係です。巨人を解雇され、NPBから無期失格処分を受けた直後に開いた福岡の店も、客足は伸びていないと聞いています。オープン当初こそ、『あの野球賭博の笠原の店』と興味本位の客が押しかけ、予約が取りづらいほどでしたが、今はすっかり“賭博バブル”がはじけてしまったとか。店を手伝っている元プロ野球選手の父も気が気じゃないでしょう」(地元放送局関係者)
覚醒剤の清原被告もそうだが、どんな罪でもしっかりとした生活基盤を整えることが、更生には重要だ。高校からすぐにプロ野球という特殊な世界で生きてきた笠原被告が、飲食店経営に乗り出すこと自体、バクチのようなもの。周囲の不安は消えそうもない。