錦織いきなり難関 全英初戦は時速263km剛腕サーバー

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 番狂わせもあるかもしれない。

 27日に開幕するテニスのウィンブルドン選手権。世界ランキング6位の錦織圭(26)が1回戦で戦うのが、ビッグサーバーのサミュエル・グロート(28・豪)だ。

 世界ランキングは123位だが、194センチ、98キロの巨体から繰り出されるサーブは圧巻。4年前には世界最速となる時速263キロを記録している。

 錦織は25日の会見で「芝では一番やりたくない相手。鍵はリターン。ストロークはいい選手ではないので、自分の展開に持ち込みたい」と話しているように、舞台となるウィンブルドンは芝のコート。弾道が低く、速いのが特徴だ。サーブを得意とする選手には地の利がある。

 錦織は昨年、ハードコートのシティ・オープンではグロートにストレート勝ちを収めているものの、サーブに苦戦。サービスエースを8本決められ、「今までの相手で一番速いかもしれない。コースが読めないのも何本かあった」と舌を巻いていた。それがいよいよ芝のコートで本領発揮なのだから、格下相手だからといってウカウカしてはいられない。

 13日のゲリー・ウェバー・オープンの初戦で痛めた左脇腹のケガに関しては、「1週間経っているから大丈夫だと思う」と話した錦織。自身初となる大会8強進出のためにも、まずは「柔よく剛を制す」といきたいところだが……。

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