甲子園で巨人にまだ勝てず…虎ファンの我慢は限界寸前
ダメ虎時代の阪神ファンは、最下位でもいいから甲子園で巨人にさえ勝てば留飲を下げていたものだが、今季はその本拠地でヒドイ。
阪神は昨20日の巨人戦に負けてこのカード3連敗。甲子園での巨人3連戦3連敗は14年9月以来の醜態だ。ここまでホームでは巨人と7試合を戦って、引き分けを挟んでの6連敗。まだ1勝もしていない。
敗因はズバリ貧打だ。そもそも打率はリーグ最低(.240)だが、甲子園での巨人戦(7試合)はたったの12得点。しかも、ここ4試合は1、1、1、2点。スタンドを沸かせるホームランも4本しか出ておらず、それもすべてソロだ。
これで阪神は50敗目で借金13。6月28日のDeNA戦の白星を最後に甲子園では7連敗となり、15打席連続無安打の鳥谷には厳しいヤジが飛ぶようになった。
金本新監督は「超変革」をチームスローガンに掲げ、多くの若手に経験を積ませている。ファンもその方針を支持し、悔しい黒星にも目をつむってきた。しかし、凡ミスや覇気のないプレーでの敗戦が続き、もう限界ではないか。かつては気の荒い阪神ファンが球場内にビール瓶を投げ入れたこともあった。おとなしいファンだって、これだけヘボな野球を見せられて、勝利の六甲おろしも歌えなければストレスはたまる一方だ。
この日は好調の西岡が試合途中に負傷。左アキレス腱断裂と診断された。主力を1人欠いた阪神はこの先も苦戦必至。試合後の金本監督は「ファンを喜ばせてあげたいんだけど」と言ったが、怒ったファンが阪神ベンチに罵声を浴びせ、モノを投げつける日が再びやってくるかもしれない。