同じ打者にカモられ…巨人“ベンチ無策”にOBから厳しい声
■「最終的にやるのは選手」
巨人は、優勝を許した広島勢にも例えば田中に.347、4本塁打、12打点、菊池に.309、4本塁打、16打点、鈴木にも.358、6本塁打、16打点といいように打たれまくった。
1年生指揮官の高橋由監督(41)は就任以来、「最終的にやるのは選手ですから」というのが口癖だ。選手の能力を信頼し、ミーティングに顔は出しても発言することはほとんどない。
現役時代は「来た球を打つ」という天才肌の打者で、スコアラーが集めたデータには頼らず、自分の感性と技術を重視した。そういう信念からか、試合の準備は基本的に選手任せ。チーム関係者によれば、「データ分析の専門家として、12年から巨人の戦略コーチを務めた橋上さん(現西武作戦コーチ)が、原前監督の方針で打撃コーチに転任した14年から、対戦相手の攻略は選手個々に任されるようになった。由伸監督になって、そういう傾向がより強まっているところはある」という。
細かなことにいちいち監督が口を挟み、ベンチが選手を縛る。こういう指揮官は最悪だが、高橋由監督には逆に「なにもやらな過ぎ」という声があるのは事実だ。