どこよりも早いパ新人王予想 “流しのブルペン捕手”が占う
新人王を獲得するためには時宜を得ることが大事になる。その点で源田は、西武入団が大きなプラスになりそうだ。
内野の名手だった辻監督が就任し、遊撃のレギュラーは不在。首脳陣が守備と小技を重視すれば、彼がいきなりレギュラーに定着しても何ら不思議ではない。打率は2割3分前後かもしれない。しかし、フィールディングの良さはプロの中でもトップクラスでポカがない。三遊間に狙って安打を打てる選手で、犠打、進塁打といった小技も無難にこなす。20盗塁できる潜在能力もある。パの新人王は98年の小関(西武)以来、野手の新人王は皆無だが、92年にセの新人王を獲得した名遊撃手・久慈(阪神)の再現を期待する。
■SB高橋純平はコンディション次第
大穴を挙げろと言われれば、ソフトバンクの高卒2年目・高橋純平。
県岐商高時代に不安があった肘は回復しつつあり、投げ込みで体をつくれるようになってきたと聞いている。高3時に取材で投球を受けた感触では、高校生時点の能力は16年のドラフト1位指名投手たちよりも、球の強さ、投球術、変化球の精度などのトータルで上と感じる。
1年目に多くの試合を経験できなかったハンディはあるにせよ、キャンプ、オープン戦を通じてしっかりと投げられる体が戻れば、一気に奪い取ってしまうくらいの力は十分にある。