ハムへ移籍話も 阪神・秋山“放出危機”乗り越え今季初勝利

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 12日のDeNA戦で今季初勝利を手にしたのが、阪神秋山拓巳(25)だ。6回3分の0で自責点4も、四死球はゼロ。四回に打線が一挙6点を挙げた際は、自身も右前打でつなぎの役割を果たした。

 愛媛の西条高校から、09年ドラフト4位で入団。ルーキーイヤーの10年は夏場から一軍昇格し、4勝3敗と活躍。阪神の高卒選手としては、86年の遠山以来となる無四球完封勝利も記録した。

 が、その後は伸び悩み、プロ通算7年で33試合に登板して6勝11敗。昨季は12年以来となる白星を手にしたが、先発は2試合だけだった。

 ある球団OBは「実は放出の可能性もあったんです」と、こう続ける。「12年の開幕早々、日本ハムが今成のトレードの交換要員として、秋山を指名してきたんです。当時は思ったようにボールが操れず、四苦八苦していた時期。日ハムは『育て方次第では、アイツは大物になる』と踏んでいたようです。ただ、秋山は前年のオフ、オーストラリアリーグに派遣されていた。阪神もどうするか悩んだそうですが、結局、『他の選手なら……』ということになった」

 代わりに日ハムが選んだ若竹は、13年オフに戦力外。

 秋山も8年目では、もはや「若虎」にあらず。今年こそ花を咲かせられるか。

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