ロシア勢より手強い 平昌フィギュア宮原&坂本“本当の敵”
平昌五輪の代表選考会を兼ねたフィギュアスケートの全米選手権(カリフォルニア州・サンノゼ)が3日(日本時間4日)に開幕。女子ショートプログラム(SP)ではブラディー・テネル(19)が73.79点をマークしてトップに立った。終始、安定した演技を披露し、ジャンプのミスが響いて得点を伸ばせなかったアシュリー・ワグナー(26)、長洲未来(24)らのベテランを抑えて首位発進である。
シニア転向3年目で、今季初参戦したGPシリーズではスケートアメリカで3位。全米選手権は15年が6位、16年が9位だった。今回の73.79点は自己ベストで、これは全日本選手権での坂本花織(17=73.59点)、宮原知子(19=73.23点)の日本代表2人を上回る高得点。これまで主要な国際大会で実績のない無名の19歳が、5日(同6日)のフリー次第では米国代表(3枠)入りする可能性もある。
今季の米国勢は、摂食障害で離脱したソチ五輪団体銅メダルのグレーシー・ゴールドの他、足首の感染症でスケートアメリカを棄権したワグナーら病気や故障にも泣かされ、結果を残せない選手が後を絶たなかった。テネル自身も今季序盤は腰痛でパフォーマンスを発揮しきれなかったが、五輪選考会を前に調子を上げてきたようだ。