ゴジラ松井もびっくり 巨人畠が見せたマウンド上での強気
2年目の畠世周(23)が7日、ゴジラをビビらせた。
ブルペンでの投球練習中、途中から松井秀喜臨時コーチ(43)がバットを持って打席に入った。戸惑うような表情を見せたが、それも最初だけ。「当ててもいいから、気にしないで」と言う松井の言葉を真に受けたのか、臆せずに胸元へ投げ込み、松井をのけぞらせる場面もあった。
「ストレートに力があるなと感じた。去年後半に活躍したのはニュースで見て知っていた。バットを持った? そっちの方が雰囲気が出るから」と称賛した松井。畠も「光栄です。(松井は)テレビの向こう側の人。今日の課題があるので、気にしないと思ったけど緊張した。内角? 攻めないと打たれる雰囲気があった」と振り返った。
昨季、夏場から先発ローテ入りして6勝。首脳陣が期待する有望株で、投手としての資質は、チームの重鎮・阿部も認めるものを持っている。
先発した昨年9月30日の阪神戦。上本の左側頭部に死球を当て、たったの4球で危険球退場を食らった。が、畠はその翌日に登板すると、捕手・小林のサインに3度も首を振ってから、再びインコースに直球を投げ込んだ。しかも、相手は同じ上本だ。阿部はテレビのインタビューで、「オレは畠を呼んで褒めてあげた。近めの真っすぐからいったんだよ。あいつは絶対いい投手になると思った象徴だった」と絶賛したシーンだ。