元ソフトバンク捕手の田上秀則さん 今は母校で後進の指導
練習は毎日、放課後の夕方4時前後から夜9時ごろまで。当然、日曜・祝日も練習や対外試合で埋まる。休みは週に1日だ。
「僕らの時代と今とでは、先輩後輩の関係はもちろん、生活環境やメンタル面、練習方法も違います。早い話、かつて、練習休みは暮れと正月だけでしたからね。新たな気持ちで向き合ってますよ」
高校野球春季大阪大会では2回戦で開明高校と当たり、28対0と圧倒的パワーで粉砕。初戦を飾った。その後、3回戦にも勝ったが、4回戦で敗れ、ベスト16に手が届かなかった。
大阪は189校が一つの夏の甲子園出場権を争う全国屈指の激戦区。第100回大会となる今夏は出場校が2校に増えるものの、大産大付属は姉妹校の大阪桐蔭、強豪・履正社と同じく大阪北地区だ。
「目標は甲子園優勝ですから、両校を打ち破ってこその甲子園第一歩。良い素材を持ってる部員が多いんで、やりがいはありますね」
■野球人生でお世話になった方々への恩返し
さて、大阪市内住之江生まれの田上さんは、リトルリーグの名門・オール住之江時代からスラッガーで鳴らし、大産大付属を経て九州共立大に進学。同大野球部では、山村路直、新垣渚ら、後にソフトバンクの同僚となる投手とバッテリーを組み、01年のドラフトで中日から3位指名を受けてプロへ。将来の正捕手候補と大いに期待された。