もうキャッチボール再開 吉田輝星はU18でも酷使されるのか
夏の甲子園大会では決勝までひとりで881球を投げ抜いて準優勝投手に。それから1週間足らずのうちに、都内近郊で行われるU18の代表合宿に参加。28日に神宮で行われる大学日本代表との壮行試合には投げないことが決まっているとはいえ、26日には約15メートルの距離で約10分ほどのキャッチボールを始め、27日には距離を60メートルまで延ばした。
地区予選を投手5人で勝ち抜いた作新学院に対して、金足農の吉田は予選からひとりで甲子園終了まで計1517球を投げ抜いた。疲労度は今井の比ではないが、それでも9月3日に宮崎でスタートする本番ではフル回転を余儀なくされる可能性が高い。
U18日本代表の首脳陣は、なんだかんだと言いながら勝利最優先。2012年のU18世界選手権では大谷(花巻東=現エンゼルス)が初戦で打ち込まれると、それ以降、重要な試合では藤浪(大阪桐蔭=現阪神)がフル回転した。
一昨年にしても今井以外に藤平(横浜=現楽天)、寺島(履正社=現ヤクルト)、島(東海大市原望洋=現ロッテ)といったメンバーがいたにもかかわらず、首脳陣は今井に頼った。昨年は秀岳館の田浦(現ソフトバンク)が7日間で3連投を含む5試合に登板させられた。