日ハムと巨人では“雲泥の差” 注目2球団補強の中身と狙い
生え抜きの選手を他球団に“売る”ことはあっても、実績ある他球団の主力や外国人助っ人の争奪戦にはまず加わらなかった球団にいったい、何があったのか。
まして金子といえば、35歳のベテラン。チームの新陳代謝に逆行しないのか。
「今季10勝(11敗)したマルティネスとの契約交渉が難航し、計算できる先発といえば上沢と有原くらい。野手も昨年まで3年連続30本塁打をマークしたレアードの退団が濃厚で、今季20本塁打以上は中田ひとりになってしまった。新陳代謝を図ろうにもタマがいないのが現状です」と、ある日本ハムOBがこう続ける。
「育成に関してはマニュアルがあり、システムは出来上がっている。それでも若手が出てこないのは素材の問題、つまりドラフトの失敗ですよ。特にここ数年はヒドい。15年1位の上原や16年1位の堀など、戦力になってしかるべき若手がまったくと言っていいほど育っていない。その反動でしょう」
要するに、ここ数年のドラフトで思うような選手を獲得できなかったシワ寄せが、金子であり王柏融の獲得につながったようなのだ。