アジア杯決勝カタール戦はGK権田とDF富安の奮闘に期待する
権田は、何度も放り込まれるロングスローに対して味方DFにクリアを任せるのか、飛び出してパンチングではじき返すのか、常に正確に判断していた。アジアカップ前の代表歴は「5」に過ぎなかったが、試合を重ねるごとにレベルを上げている。大会後、ポルトガル1部クラブへの移籍も決まった。海外でスキルをさらに向上させ、第1GKの座を奪取できるように努力して欲しい。
■20歳CBに驚き
今大会はGK全体のレベルが高く、締まった試合も多かった。日本と戦ったサウジアラビア、ベトナム、イラン以外にも安定感あふれるGKが少なくなかった。
もし自分がイラン戦のゴールマウスを守っていたら――。20歳のCB冨安健洋(シントトロイデン)を驚きの目で見ていたかも知れない。
イランのエースFWアズムンのフィジカル勝負に堂々と対峙し、スピード勝負にも真っ向挑んで一歩も譲らなかった。経験値に勝る30歳CB吉田麻也(サウサンプトン)の指示通りに動いたのではなく、あくまで自身の判断でプレーを選択していた。年齢には不釣り合いな“風格”さえも感じさせられた。
カタールとの決勝でも物おじせず、これまでと同じように躍動して欲しい。期待している。