葛西も憧れ ジャンプ元祖レジェンド“鳥人”ニッカネン死去
ノルディックスキー男子ジャンプの元祖レジェンドが、この世を去った。
国際スキー連盟(FIS)は4日、男子ジャンプで圧倒的な強さを誇ったマッチ・ニッカネン氏(フィンランド=写真・ロイター)が死去したと発表。55歳だった。死因は明らかになっていないものの、近年は過剰飲酒によるトラブルを抱えていたという。
「鳥人」といわれたニッカネン氏は88年カルガリー五輪で団体含む3種目を制するなど、計4個の金メダルを獲得。W杯では4度の総合優勝を果たし、通算46勝は13年にグレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)に塗り替えられるまで最多記録だった。
多くの日本人選手の憧れの存在だったことでも知られる。高2の時にニッカネン氏からサイン入りのジャンプスーツと靴をもらったという葛西紀明(46)は「僕の中では永遠のヒーロー」との談話を発表した。