G炭谷は開幕マスク逃す 菅野との相性改善が正捕手への条件
誤算といえば誤算だろう。
菅野が先発する29日の広島との開幕戦は、小林誠司(29)が5年連続で先発マスクをかぶる。今季の捕手は炭谷銀仁朗(31)、大城卓三(26)で併用するとしている原監督は前日、「捕手は投手との相性? (菅野)智之と小林に関しては、確かにそのことは言えるのではないかと。あえてそこは否定するつもりはありません」と話していた。
立つ瀬がないのは炭谷である。オフの大補強により、西武から3年総額6億円で入団した今季の目玉FA選手。当然、原監督も開幕から正捕手として起用するつもりだったが、2年連続沢村賞の絶対エース菅野と組んだ2度のオープン戦で防御率10.50と打ち込まれ、開幕マスク争いから脱落した。
原監督は「2人の防御率は確かに良くない。しかし、本人たちがしっかりとコミュニケーションしながらというところ」と改善の余地はあるとしていたが、菅野は小林と組んだ3試合で同0.75。その差は明らかで、当初は捕手併用に否定的だった指揮官も決断するしかなかった。
巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言った。