100m記録更新狙うサニブラウン “9秒97超え”はスタートが鍵
世界選手権(9月=ドーハ)選考会を兼ねた陸上の日本選手権があす27日、福岡・博多の森競技場で開幕する。
主役は言うまでもなく、9秒97の日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)。日本歴代2位の9秒98を持つ桐生祥秀(23)のほか、小池裕貴(24=10秒04)を筆頭に10秒0台を持つランナーが4人いることから、大会史上初の9秒台決着に注目が集まっている。
ハイレベルなライバルが集うだけに、サニブラウンの記録更新の期待も高まるが、9秒97超えはスタート次第だ。
実は、6日の全米大学選手権で日本新をマークしたレースでは、号砲への反応がイマイチだった。この時のリアクションタイム(RT)は0.198秒。決勝を走った8人のうち、2番目に遅いリアクションだった。3位に終わったサニブラウンは、9秒86で優勝したオドゥドゥル(テキサス工科大=RT0.151)、9秒93で2位のギレスピー(オレゴン大=同0.154)の2人に対し、号砲への反応の差で後塵を拝したと言ってもよさそうだ。