則本が楽天と異例の7年契約 G菅野メジャー行きへの影響は
3月に入って受けた検査で右肘に損傷が見つかり、クリーニング手術を受けたため、今季はこれまで登板がないが、すでに二軍戦で復帰しており、近日中に一軍のマウンドに戻ってくる。それにしても、強いメジャー志向があったはずが、「生涯楽天」に翻意したのはなぜか。則本に何があったのか。さる球界関係者がこう言う。
「昨年から右肘痛に悩まされていた。これまで大きな故障をしたことがない則本にとって、肘の不安はメジャー挑戦を断念するに値するものだった。ボールやマウンド、登板間隔の違いから、大谷(エンゼルス)、ダルビッシュ(カブス)、藤川(阪神)、和田(ソフトバンク)、松坂(中日)がメジャーリーガーになってから肘を痛め、トミー・ジョン手術を行った。『PRP療法』を選択した田中(ヤンキース)も右肘靱帯を部分断裂している。海を渡る前から右肘に不安があれば、躊躇して当然です」
■球界の盟主本気で引き留め
加えてメジャーリーガーなら出場が難しい、来年に迫った東京五輪出場を強く希望していることも後押しした。とはいえ、この決断は大きな波紋を呼びそうだ。お互いに実力を認め合うプロ同期の巨人・菅野智之(29)にも影響が出そうなのである。