著者のコラム一覧
小杉陽太実業家・元DeNA投手

1985年、東京都出身。二松学舎高から亜大に進むも、3年の進級直前で退学。バイト生活を送りながら母校の二松学舎で練習を再開。JR東日本に入り、2008年のドラフト5位で横浜(現DeNA)入団。主に中継ぎとして登板し、通算6勝9敗、防御率5・04。二軍暮らしが続いた17年オフに戦力外となり、1カ月後に株式会社l’unique(リュニック)を設立。今年4月からは岡山のブライダル事業に参画する。6月に初のビジネス書「僕たちのLIFEシフト『戦力外通告』をプラスに変えた転職の思考」(徳間書店)を上梓。

プロ野球選手が引退後に進路で頭を抱える理由と環境

公開日: 更新日:

 あとは、周りがつくり出す環境も悪いなと思いますね。「野球をやっているときは野球のことだけ考えろ」と言う人がいるけど、それっておかしいじゃないですか。辞めた後のこともある程度はビジョンを描いて考えておかないと、絶対に苦労する。

 解説者の人でも「現役中は野球のことだけ考えて……」と言う人がいる。でも、引退後にコーチや解説者になれる人は毎年、全体の1割程度(2018年は136人中16人の11.7%、17年は126人中10人の7.9%=ともに学生指導者を含む)。あの人たちは絶対に現実を分かっていないんです。

 周りの目もあるかもしれません。現役中に引退後のことを考えること自体が恥ずかしかったり、周りに対する見えもあるんじゃないか。僕は全然気にしなかった。現役のときから後藤武敏さん(現楽天二軍打撃コーチ)に「会社をつくりたいんです」と話していましたね。

 だから、24時間野球のことだけを考えるなんてことはなかったし、無理です。そんなの、頭がおかしくなりますよ(笑い)。僕は球場へ向かう車の中で引退後のことに頭を巡らせたり、寝る前にビジネス書などを読みながら備えていました。(つづく)

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