ラグビー協会に内紛…ジョセフHC続投に“慎重論”で大迷走
「日本人のスポーツへの熱意があれば、間違いなく前進できる。これまでやってきたことを継続すれば、若手も育ってくるし、ステップアップは可能だ」
20日の準々決勝で日本を下した南アフリカのマット・プラウドフット・アシスタントコーチが、日本ラグビーの将来性をこう持ち上げた。2015年にトップリーグの神戸製鋼でフォワードコーチを務めた同氏は「(日本は)今回、自分たちが信じるものができたと思う。今までやってきたことを変えずにやることが重要だ」とアドバイスしたのだが、肝心要の日本ラグビー協会が迷走し始めた。
この日までに、続投が既定路線とされていた日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=49)の去就問題が浮上。事情に詳しいラグビー関係者が言う。
「日本が大金星を挙げたアイルランド戦後、協会のナンバー2である清宮(克幸)副会長が、『結論はとっくに出ている。(続投以外に)選択肢はない』とジョセフHCの続投を支持。森重隆会長も『代える理由がない。他の名前が出てきたらぶっ飛ばしてやる』とこれに呼応した。史上初の8強入りを決めたこともあり、16日の理事会で続投が承認される運びだったのですが、そこで一部の強化委員や理事から慎重論が出たのです」