巨人の金庫にカネがない！バレに10億円積むソフトBを傍観

自由契約となったバレンティン（Ｃ）日刊ゲンダイ

■巨人の金庫にはカネがない！

　さる球界関係者がこう言う。

「美馬に巨人が提示した条件は３年総額５億円ほど。２回目の交渉でこの額に上乗せしたというが、そこからマネーゲームはしなかったようで、結局ロッテに敗れた。鈴木にしても３年５億円規模の提示にとどまった。争奪戦を制した楽天は４年総額７億円以上。巨人は条件面で楽天にかなり後れを取っていた。これまでのＦＡ戦線では、カネに糸目をつけず、欲しい選手はことごとくモノにしてきた。今年の巨人は元気がないな、と球界で話題になっています」

　球団が山口俊にポスティングシステムを使った米メジャー移籍を容認した件にしても、「ＦＡ入団時の契約」という以外に、今季タイトルを総なめにした山口側と「金銭面」で折り合わなかったと言う関係者もいる。

　先日、契約更改したエース菅野が年俸６億５０００万円の現状維持。今季ＭＶＰを獲得し、５億円からの大幅増が見込まれる坂本の更改が控えているという事情はあるだろう。それでも、昨オフはＦＡで丸を獲得するなど総額４０億円規模の大型補強を敢行したことを考えれば、今年はかなり「渋チン」だ。