柔道女子・阿部詩 負けるたびに強くなる「努力する天才」

公開日: 更新日:

柔道女子52キロ級・阿部詩(19)

「ヤワラちゃん2世」との呼び声も高い。

 東京五輪での金メダルに大きな期待がかかっている柔道女子52キロ級の星。兄の一二三(22=日体大)を追って柔道を始め、揃って第一線に駆け上がった。兄妹はたびたび比較され、「兄は努力型」「妹は天才型」といわれてきた。

 小学4年から詩を指導してきた夙川学院高の松本純一郎監督(51)はこう振り返る。

「初めの頃は兄ちゃんの方が天才型だと思っていました。兄は相手が大きかろうが、どんどん立ち向かうタイプ。妹は相手がどういう相手なのかじっと観察して戦う計画的なタイプでした。詩は小学生の時、練習を嫌がってお母さんの車から降りてこなかったり、道場の柱にしがみついて動かなかったり。こちらもほったらかしにしていましたが、本人は徐々に『どういう練習態度の人が試合に勝って、どういう人が負けるんだろう』と観察するようになって、それから変わりました。今は技のキレやレパートリー、試合の組み立て方を見ても、詩の方にセンスを感じますね。それでも正直、あれくらいの天才はいっぱいいる。でも、詩は『努力する天才』です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース